永住権取得後、職がないと嘆くのは大躍進のインド人も同じ。

 

こんにちは。今日も無職の十七夜夢子です。
私はオーストラリアの永住権を十年ほど前に自力で取得しました。オーストラリアの永住権は取得が年々、非常に厳しくなっており、現在では自力取得はほぼ困難なのではと思えます。(アッサリ言い切ります、事実なんで。)
しかし一方で、IT技術者など限られた職種で、実務経験があり、高い英語力を持っている外国人はやすやすと?取得し、意気揚々とオーストラリアにやってきます。

しかしやってきて気づきます。

 

職がない!!

 

なぜって、選ばれた職種に高い英語力、高い技術の人だけが取得できる今時の永住権、そんな人達がこぞって移民してくるんですから、競争率は無駄に高くなるわけで。

昨今では、インド人の方がたの躍進が目覚しいオーストラリアです。
中国人の方がたの移民に文句を言う輩が多いのですが、それはおそらく、文化が違うし徒党を組んでやってくるイメージがあるからだと思います。実際、一人が移民できたら、一族郎党がやってくるイメージがあります。
でもなぜか、同じコモンウエルス(英連邦)の仲間だからか、なじみがあるのか、オージーはインド人の方がたをそれほど気にしていない感じ?(私体感調べ)
しかし、本当に脅威なのはインド人だと私には思える。
なぜって、最近は銀行やらどこにいってもインド人の方がいる。それも下っ端ではなく、マネージャーとして。

インド人の方がたの英語は、私には超絶聞き取りにくいのですが、オーストラリア人からすると上等なイギリス英語なのだそうです。

中国系オージーの女性(彼女は英語しか話せない)が、「イギリス英語を勉強するのが一番。私のような方言はだめだよ」と言うので、びっくりしたことがあります。彼女は少し年配なので、若い層とは感覚が違うかもですが、イギリス英語が一番というのは、やっぱりそうなんだ~、と脱力しますね、オーストラリアに住んでいる身としては。標準語じゃないとだめだよね、と大阪人が言っているみたいな感じ?

 

それはそうと、オーストラリア人はもっと、インド人の優秀な方がたに自分達の職が奪われてると自覚された方がいいのではないかと思うんだがなあ。別に煽っているわけではないのですが。

 

学校のコース説明会に行ったら、インド人が何人も。

 

しかし、無職で英語もそこそこでしかない日本人の私が、TAFEという州立の専門学校のコース説明会に行った時にも、インド人の方がたが結構いらっしゃいました。
大人でここに参加している、イコール、無職、と推測するのは自然。
このままではどう頑張っても仕事に就けないと思った人やジョブセンターに勧められた人は、コースを修了することで職を得ようとします。それぐらい、オーストラリアでクオリフィケーションというのは大切。州が違っても、私立でも公立でも、クオリフィケーションは一律化されていて、どこでも通用します。なんとなくの資格、とか、ある団体が発行しているディプロマ、とかではありません。(学位みたいなものか。学位じゃないけど)

曰く、
「私はITの学位もあるし、経験もあるのに、どれだけ履歴書を送っても仕事に就けない」
「インドの大学でなく、オーストラリアのクオリフィケーションがないとダメなのかと悟った」
確かに、オーストラリアのクオリフィケーションがあれば無問題。特にTAFEは州政府がやっているので、私立の学校よりもめちゃめちゃ質が高いことで有名なのです。
だって、めちゃめちゃ大変だもん。(経験者は語る)

 

せっかく永住権を取得しても帰国する日本人が多い理由

 

日本人は、どちらかというと永住権の取得は、まずオーストラリアへ来て英語を学び、その後、アカウンティングなどの学位を取得して永住権を取る、というのが一般的なようです。(さらっと書いていますが、それだけで取れるわけではありません。何重にもハードルがあり、かかるのはお金だけでなく時間も努力もかなり費やす必要があります)
しかし、そんな風に何年もかけて永住権を取ったにもかかわらず、そういう人達に限って永住権を捨てて日本に帰る、とよく言われています。

理由の一つはさまざまですが、よく言われているのは

 

1. オーストラリアは住むと街も面白くないし、刺激がない
2. 仕事がない
3. やっぱり日本が好き

 

そこまでして永住権を取っても、仕事がない、正しくは自分が活かせる仕事がない。これは大きいと思います。

オーストラリアには多くの移民がやってきますが、皆、よりよい世界を求めてやってくるわけですね。確かにオーストラリアの方が自国より稼げると思う人は多いようです。
オーストラリアには職業に貴賎はなく、掃除のおばさんでもウエイトレスでも高給です。
まだ若く、将来性のある日本人は、自分の納得できる職に就けないとなると、帰国を選ぶのだと思います。そもそも、のんびりしたいだけの人は、自力永住権の道などハナから選んでないでしょうし。

 

今回、TAFEのコース説明会に行った時、私は二つのコースを覗きました。一つはIT(笑)、もう一つは介護です。ITは一年半頑張れば、引く手あまたの技術者になれる、オーストラリアナンバーワンのみならず、アジア太平洋地域でナンバーワンのコース、とのことでした。しかし「めちゃめちゃ大変だ」と先生自らが何度も警告してました。
次、介護。これも、半年のコースをやれば「絶対に職につける」と太鼓判のコース。職につけるというのは月給16万円ぐらいもらえるよ、という意味ではないです、なんせどの職業も高給なので。

 

コース説明の先生は
「イラン人のIT技術者の男性が永住権を取ってオーストラリアにやって来たけど、二年間無職で、このコースを取ったら就職できた、と涙を流して喜んでいたのよ」と嬉しそうでした。「ITの小さなファームはインド人に全て奪われていて、彼の入る隙はなかったの。でも介護で彼は生計を立てられたのよ」
イランに帰れば、身の危険があるから、どうしてもオーストラリアに定住希望だったそうです。

 

私はこの話を聞いて、移民社会の現実の一部を見せ付けられた気になりました。

 

イランに帰れば立派なIT技術者が、オーストラリアにやってきて介護士として働く。これがオーストラリア流の適材適所ということか。どうせなら、介護士で永住権が取れるようにすればいいのに。

 

それにしても、自国では上流階級に位置するような人達がオーストラリアに来て、なぜかタクシードライバーをしていたりするという話をよく聞きます。シェフもその職の一つですが、自国では超お金持ちなのに、なぜわざわざオーストラリアに来て、キッチンで汗水たらしているのだろう、と私などは不思議に思ってしまいます。

いるんですよね、国に帰れば貴族みたいな広大な荘園を持っているような人達が。むしろ一般人の生活を楽しんでいるのだろうか?道楽???

 

日本人はライフスタイル移民。

 

キャリアチェンジというと聞こえはよいですが、第一移民世代は大体こんな感じで、次の世代に託す、というのが一般的なようです。例外はインド人。英語がネイティブ並であるせいか、第一移民世代から華々しく活躍している印象です。

 

昔、まだ永住権取得が比較的容易だった頃は、日本人の移民は「クオリティ・オブ・ライフ移民」と認識されていました。日本の方が何でもあって経済大国の先進国だけれど、ストレスがありすぎ、よりよいライフスタイルを求めて移民してくる、と言われていました。

 

ちなみに私は、やっぱりキャリアチェンジするまで納得できず。まだまだもう少し頑張ろうと思っています。負けへんでー。