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- 人の心理

一日は24時間。最近つくづく思うのが、最終的に何かを人より早く達成したり、特技や資格がいくつもある人いうのは、とにかく時間の使い方がうまい、ということ。ほんの少しの隙間時間で勉強をしていたり、凡人がぼんやりしている時に着々コツコツと目標に向かって積み重ねていきます。
しかし、なぜそこまでできる?と凡人の自分には不思議。
今回は、凡人で怠け者が(つまり私)、やろうと思うことに着手できる、最初の一歩のコツについてです。
何か新しいことをはじめるときぶつかる、現状維持が心地よいという罠から抜け出すには
ダイエットにしろ、勉強にしろ、ブログを書くにしろ、掃除や片付けにしろ、自分が始めなければ何も始まらないということってよくありますよね。しかしどうしても最初の一歩が出なかったりします。
その理由は、人は現状という心地よい場所から離れたくない心理が働くため。
そう、ダイエットしなくても生きていけるし、ブログを書くなんて完全な自己満足の世界だったりするわけです。掃除もしばらくやらなくても死にはしない。
私は最近、バイトに行っているのですが、慣れない仕事で四苦八苦しつつも、段々慣れてきて、楽になりつつあります。
何事も、新しいことをはじめる時はものすごく大変ですが、習慣化すれば大変には感じなくなるもの。
そこまで行くのが大変なんですが。
なぜかというと、人には「現状維持バイパス」というシステムが、そもそもあるそうです。
要するに、今までうまくやってこれたのだから、それを壊したくない。
人は変化を嫌う、というものです。
いつも同じメーカーの同じ商品を買うのも、長年それで満足し、問題がなかったから。冒険をして失敗するリスクを避けたいというのもあります。
それに、長年それでやってきて、既に習慣化し、自動化されていれば、いちいち立ち止まって頭を使う必要がありません。生きていくのに労力を省エネできるわけですね。
新しく試みようとすることも、最初は大変ですが、ずっと努力してやるうちに、自動化され、習慣となっていくはず。
では、心地よい現状維持を頑なに続けたがる自分をなだめすかし、なんとか新しく物事を始めるにはどうするか?
答えは、現状維持のまま動く、です。
現状維持のまま少しだけ動きながら、最終的には大きく違う自分になる。
これを知ったとき、簡単そうでいて、あなどれない手法だ、と思いました。
というのは半分噓で、頭いい~、と思ってしまいました。
なんとなく、「ああ、それでよく、『仕事に就いたまま仕事を探せ』というのだな」と思いました。(ちょっと違う?)
人は何かを決心して、取り組もうとする時、一気に変えて結果を得たい、と考えがちです。
勢いでならできそうな気もします。
勢いでやって一気に良い結果を、しかもすぐ見たい、と思ってしまうのが人情ですが、
勢いでがらっと変えると、心が追いつかずに三日坊主で元に戻る可能性もあります。
ほとんど普段と変わらないけど、少しだけ変える、ならそこまで負担はないですし、「変える」ことのみにフォーカスして、ほとんど全てはいつも通り、というやり方で少しずつ変えて行く、というのがよいようです。
宣言して、後に引けなくするのに、デジタルツールを使うのもよし
宣言することで後に引けなくなる、というのも、承認欲求の高い人などにはかなり有効性が高いと思います。
まあ、高らかに宣言して、全くできない、家族から「あれどうなった?」と言われてもどこふく風、という人には向かないですが、
人間、宣言してしまって後に引けなくなると、これが意外にいい感じな足かせになって頑張れる、というのもあります。
ここで面白いと思ったのは、このデジタル・エイジに使わない手はない、SNSを使った宣言法。
見ず知らずの人たちではありますが、ツイッターで自分の宣言を呟き、「毎日ブログを更新する」とか、また勝手に、「今日はこれぐらい書いた。満足」などと呟きます。
そうすると、それを見てくれている人がコメントや意見を残してくれることも。
見ず知らずでなく、知り合いなどに知らせたいならフェイスブックやグループラインなどを作っていたら、そこで宣言してみるのもいいかもしれないです。
「この人は○○をやっている人」と認識され、そのように扱われると、なぜか自分の行動がそれに追いつくという不思議な現象が起こって来ます。
他人の目を気にして、行動を始める原動力にする
これは結構、私がよく使う手です。他人の目があると、怠けにくくなるのです。
そんなわけで、どれだけインターネットが発達して、在宅で仕事ができるようになっても、それでも会社は人に来させようとするし、人も会社に行こうとします。
他人がいて、彼らも同じようにわき目もふらずに仕事に没頭していたら、自分も同じようにやりやすいですよね。
私はよく図書館に行きますが、これも一種の他人の目効果を狙った仕業です。
また、聞かれていなくてもいちいち宣言し、報告する、というのもコツの一つ。
(SNSに似ていますが)
私はシェアハウスに住んでいて、若いシェアメイトの子がいたのですが、その子は英語学校に通っていて、FCE準備コースというなかなか、留学生にとってはハードなコースを取っていました。
やはり、初めに「自分はこれこれというコースに行っていて、合格を目標にしている」と好むと好まざるに関わらず、宣言しており、そのお陰で、自分を追い込んで勉強できていたようです。
また、仲のよいほかのシェアメイトやオーナーに「模擬テストで合格点が出た」だの「点数が届かない」など聞かれてもいないのに逐一報告していました。
そうやって勝手に他人の目を作り、自分にプレッシャーを(苦しくない程度に)かけるのもいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
私はツイッターなどはほとんど使ったことがないですが、気の置けない友人達にはこの先自分のやりたいことなどを結構、赤裸々に話してしまったりします。
それで忘れていると、「あれはどうなった?」と聞かれたりして、やらなきゃ、と思ったり、
またちょっと誇らしく報告できるようになったりと、他人からの何気ないコメントが、時に褒め言葉になったりして、モチベーションを上げるのに役立ちます。
フェイスブック、ラインのグループは現実の友人に話している感が強いですが、ツイッターなどは、見知らぬ人に宣言、報告するということになる場合が多いので、友人や家族には言いたくないけれど他人の目が欲しいときには、ちょうどいいかもしれません。
というわけで、ない自律心をなんとか引き出し、新しいことをはじめるコツについてちょっとだけ書いてみました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!