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みなさん、こんにちは。オーストラリアに住んでいるアラフィフ独身の筆者です。
日本に帰るたびに私を圧迫するもの、それは税金。
今回は憧れの海外ノマド暮らしの人たちと、私が思う日本の重税感についてです。
私の憧れ、物価の安い国を転々とするデジタルノマドワーカーさん達
旅が大好き、二十代の頃はトロピカルな島や暑い国が大好きだった筆者は、漠然と将来は海の美しい南の島で暮らしたいと思っていました。
そう言ったら、友人に
「叶ってるじゃん。南のでっかい島に一人で暮らしてる」と言われ、
それもそうか、と納得。
オーストラリアは多文化国家でアジアからの移民も多く、私が今住んでいる場所などですとベトナム系のカフェやレストラン、スーパーが軒を連ねています。ベトナムにいかなくても、雰囲気は味わえるし、ベトナムの食材や製品を見ることができる。
一事が万事その調子なので、アジア諸国に遊びにいっても「なんか知ってる」「見たことある」気がしてしまう。
でももちろんオーストラリア、カフェもレストランもそこそこのお値段です。
で、今の私の憧れは、デジタルノマドワーカーの人たち。
ブログのアジアのトロピカルな写真などを見ると
くーーーっっ。いいなああ
と一人身もだえしてしまうんですよね。
独身のアラフォー女子でそんな生活をしている人なんて私にとって憧れ中の憧れだ。
で、彼女達がなぜそういう生活をしているのか、というと。
自分の好きなことをして、会社に行かずに稼ぎたい。
しかし一部のスーパーブロガーやユーチューバーほど稼げるわけではない
稼ぎは少なくても、タイやカンボジアなど物価の安い国だったら、我慢もせず時間も自由になり、そこそこ豊かに暮らせる
定住するのではなく三ヶ月ごとぐらいにあちこちアジア諸国を移動していくのもまた楽しいし、定住しているのでないからこそたくさんの出会いがあったりする
ということかなと。
私はとにかく、自由というのがものすごく好きなようです。多分、他の人より自由に対する欲求が強い。
そして若い頃から本当は会社勤めとか大嫌いでやりたくないことだったにもかかわらず、やらないと生きていけないからしょうがなく会社勤めをし、がんじがらめで暮らしていた。
なので、今、パソコン一つで仕事して生きていける人たちが本当にうらやましいし、素晴らしいと思っています。
あと、私達が二十代の頃は確かに日本がまだパワフルで元気な時代だったかもしれないけど、何か派手に生きていかないといけないような圧力があった。それがもちろん、国民に消費を促すものだったんでしょうけど。
今って、静かに生きる権利というのも確立されつつある気がします。
ちなみにノマドワーカーがなぜノマドかというと、ビザの関係もあると思うんだよね。
多分、永住権とか、長期滞在ビザが取れるならそこにずっと滞在しようかなって思う人たちもいるんではないかと思う。でもアジア諸国も長期滞在ビザが取れる国というのはそう多くないし、マレーシアのMMH2ビザなども、50代以上ならクリアできるかもですが若者は難しいと思うし、タイの長期滞在ビザもスーパーブロガーぐらいじゃないと取得できないと思う。
日本の重税感に耐えられず、日本を脱出する私
私がもしかして日本って重税なんじゃないか?と気づいたきっかけは、オーストラリアへの語学留学です。
家賃がコレぐらいで、大体これぐらいの交際費で・・・と滞在中、予算をあらためて見直していたとき、
「あれ?なんか、日本にいたときより結構楽かも?」
と思ったんですよね。
明らかに、豊かに暮らせてる自分がいると。
その時は日本円をオーストラリアドルに変えていたし、当時豪ドルはめっちゃ弱かったみたいなんですけど、それでもこれだけのお金しかかからないのかな?と思いました。
うわー、なんかめっちゃ得だ!
オーストラリアってなんていい国なんだろう。
素直にそう思った私。
そして、次にもう一度気づいたのが、オーストラリアで就職したとき。
「あれ?所得税しか取られてない?いいのこれで???」
みんな、税金が高い高いと言っていて、確かにそうなのかな?と思っていましたが、1豪ドルを脳内で100円計算するようになったので手取りは言うほど少なくないよな、と思いました。
その後、やれやれと言われ、恐る恐る確定申告をしてみたら、かなりお金が返ってきてびっくり。(私はフルタイムワーカーの最低賃金所得者だったと思う)
そこで直感的に気づいてしまった。
年金とか、払わなくていいんだーーー。
健康保険も、所得税の中にはいってるんだーーー。
市民税とかも、ないんだーーー。
要するに、税金は所得から引かれるものなんだーーー。
じゃあ、所得がなかったら、何も払わなくていいの??
はい、その後無職になった私、税金は何も払わなくてよくなりました。
だって所得がないんだもーん。
そして数年後、日本に帰国し、
オーストラリアのときとそのまま同じ感覚で過ごしていたら
がんがん「金払え」という督促状が住所めがけてやってきた。
えーーーー
私、無職ですよ?ない袖はふれません。
問答無用。
年金、健康保険、市民税、これらは国民の義務!
私は気づきました。
日本では、そこに住むだけで、生きているだけでお金を払わなければならないのですね、と。
自分の食い扶持さえ確保できればいいわけではないのですね、と。
このまま無職だと、借金が増えるのみ。
やばいやばいやばいやばい。どうしよう、しかも、日本の会社、めっちゃ大変。労働条件が過酷過ぎ。
それでまたオーストラリアへ逆戻り。(以下ループ)
デジタルノマドの利点は税金対策だと思う
私の憧れのデジタルノマドをやっている女性ブロガーさんの中には(正しくはテレワーカーさんで海外長期滞在をしていてノマドはしていない人)はっきりと税金対策だと言っている人もいます。その人も健康保険にふれていました。税金じたいは日本で払っていると思うけど、健康保険や年金を払わなくていいのが大きなメリットだと。
そう、私の中では、健康保険や国民年金も、税金扱いです。
稼いでいるフリーランサーほど、そこは大きな出費になるので気づいている人は多くて、
意外に、ノマドをやっている自由な、恐らく一般的な(だってスーパーブロガーやユーチューバーがそんなに大勢いるとは思えない)ノマドワーカーさんは単純に、自分の稼げるお金で最大限、豊かに暮らせる物価の安い国での生活のよさに焦点を当てているようですが、低所得になると日本での最大の出費と感じるものは健康保険や年金なんですよね。
これを払う必要がないのは本当に大きいと思います。
まして、今、年金制度の崩壊が危ぶまれていて、国民年金を払っている人達は少なくなっている。(これに対して憤る人が多いかもですが、多数の国民年金ペイヤーはフリーランサーではなく、無職民だと私は思う)
それに、タイなども、昔とは違い、医療制度から何から、設備が整っていますものね。
もし、貨幣価値がどの国も同じだったらどうだろう
コロナで海外旅行に行けなくなり、今まで憧れていた(一度やってみたいと思っていた)ノマドワーカー的生活はお預けとなってしまいました。
オーストラリアからだと日本への直行便はまだあるけれど、私は関西が実家なので、知らぬ存ぜぬで東京でトランジットして帰ることができません。地獄の14日のホテル隔離を生き抜く自信もないし、そんなホテル代出せない。
コロナ後だって果たしてノマドワーカー的な生活にトライできるような世界になるのかどうかも怪しくなってきました。
それにもし、世界が完全に変わってしまって、例えば
「今までタイバーツを低く見積もりすぎてたわ」と、物価が安いとされる国の貨幣価値の見直しがあったら、どうでしょう。
もうノマドワーカー的生活には、うまみはなくなってしまいます。
そういうことがないとも限らないですよね。
なんせ、私達アラフィフ世代は、小学校のとき、1ドル365円と習ったこともあるわけですから。
ベーシックインカムを祖国で貰えることになったら経済移民はいなくなるよね
アメリカなどではコロナで学校が再開しないため、子供を自国に帰して学校に通わせている移民の人たちも多いそうですね。
オーストラリアは学校は普通に開いています。(まあ、陽性者数も少ないし)
オーストラリアに移住しようとする人たちは、働きづめな日本が嫌で移住してくる日本人や、いい天気を求めてやってくる(と話に聞いた)イギリス人を除くと、ほとんどが経済移民、オーストラリアの方が稼げるから来る、ということです。シビアですね。
もしコロナ後にベーシックインカムが導入され、そのお金が十分暮らして行けるもので、祖国のみで支給ということになったら、皆、自国に帰るかも?
それって結構いいよね、って私なんかは思ってしまう。
日本も働きづめじゃない社会で低所得者層にとって重税じゃなかったら、私は日本を選ぶと思うんだもん。
そうしたら、オーストラリアは困るかな?とも思いますが、いやでも、私が語学留学しにいった18年前より更に昔、シドニーオリンピック前のオーストラリアはもっと暮らしやすかったらしいので、(話を聞くだけでも豊かだなーって思いました)
そんな風に自国完結でやって行ける方がいいんじゃないかな、なんて思いましたよ。
いい加減、みんながそこまで頑張らなくても豊かに暮らせる時代がそろそろ来てもいいはずだ。ベーシックインカムじゃなくてもいいんだけど。
個人の経済格差だけでなく、国家間の経済格差もなくなったら、違う世界がやってくるのになと。
おばさんの戯言ですみません。
つらつら思うままに書いてしまいました~。
全て妄想です。はは。
というわけで、本日もお読みいただき、ありがとうございました!