アラフィフの親が騙されるオレオレ詐欺。

皆さん、こんにちは、アラフィフ独身、海外在住の筆者です。先日、実家に戻った際、わが母が恥ずかしそうに「オレオレ詐欺に引っかかった」と告白してくれ、仰天しました。
未だにオレオレ詐欺は留まるところを知らないようです。
今回は、母が引っかかった一部始終を書こうと思います。

 

 

オレオレ詐欺その他を二度も撃退してからかうほど余裕のあった母が、三度目に引っかかった手口とは。

 

楽園のごとき平和な田舎にもオレオレ詐欺の洗礼。

 

うちの両親は後期高齢者ですが、元気に毎日畑に行ったり、ピアノを習ったりと楽しい老後を過ごしている恵まれた世代です。田舎にはそんな、一緒に年をとった同年代の人たちがそのままリタイアし、絵描きサークルやらゲートボールサークル、合唱サークルなどを作って老後を楽しんでいます。反面、若者は少なく、60歳からの老人会は百人以上いるのに、既婚女性で作る(18-59歳)婦人会はたった7人しかおらず、ついに解散したとのこと。
そんな老人の楽園のようなわが田舎ですが、ここにもオレオレ詐欺の魔の手は忍び寄ってきていました。知らなかったけど。

うちの母は頭がしっかりしていて、口が達者。前回と前々回のオレオレ詐欺(と投資詐欺)の犯人をからかう余裕もありました。

 

 

母が撃退した、前回のオレオレ詐欺と投資話詐欺。

 

 

私には弟が二人いるのですが、上の弟から、こもった声で電話がかかってきました。そして、事故を起こしてしまったので今すぐお金が必要という話をされたとのこと。
風邪を引いているようで、コンコン、咳をしていたそうです。

「あんた、ほんまにヒロシ(仮名)か?ヒロシか?」と聞くと、うんうん、と言っていたのですが、母には

 

絶対に違うとわかっていたとか。

 

なぜなら、全然声が違ったから。

 

それで、さんざん話を聞いたあとに、最後は「あんたも大変やなあ。ほな、がんばりや~」と言って切ったそうです。

 

二回目は投資話詐欺

 

これは成りすましでなく、いい話がありますよ、という勧誘の電話だったそう。しかし、ここでもすぐピンと来た母。

「あんた、そんないい投資って言うなら何で私にすすめるんや?自分がやったらええやないの」と言ったらブチっと突然切れたそうです。

 

「あんなんにも、欲出して引っかかる人、いるんちゃうかしら」と母は撃退したことに自慢げでした。

 

しかし、三度目の正直で引っかかってしまった。

 

結論から言うと、結局、お金を引き出したものの、渡すまではいかなかったそうなのです。

 

 

オレオレ詐欺に引っかかったポイントは入念な?根回し。

 

まず、下の弟のケイスケ(仮名)から電話がかかってきた。(と母は思った)

ごめんな、明日、重要な話があるんやけど、明日、昼間家におる?

 

この一言で、安心してしまったそうなのです。

 

偶然かも知れませんが、ケイスケは確かにそういう段取りをする。すぐその場で話をせず、一旦、真面目な話ができる日時を指定する感じです。

 

詐欺はすぐにスタートすると思っていた」と母は言います。

 

そして、その後、実際に翌日、指定した時間に偽ケイスケから電話がかかってきた。

その内容は、

友人の投資話に乗ってしまった。
しかしうまくいかず、300万ほど穴をあけてしまった。
全額とは言わない、しかしできる限りお金をすぐ貸してほしい。

 

こういう内容だったそうです。

 

ここで、母は おかしいな~
と思いながら聞いていたそうです。

 

その間も何度も「あんた、ホンマにケイスケか、ケイスケなんか?」と何度も聞いたとか。
まあ普通、相手は「そうだ」と言いますよね。ご多分に漏れず、そうだ、と返事が返って来たそうなんですが。

 

今、うちの家の最寄の新幹線が止まる駅の近くから電話している、と言われたそう。

それも、信憑性がありそうだけど、でも、おかしいな~、だったそうです。

 

なぜなら、現在、ケイスケは九州に赴任中。それをなぜわざわざ、関西のはしくれの小さな駅くんだりまで来ているのか?金のためとは言え?

 

電話はそれだけで終わらず、複数回に及んだそうです。

 

偽ケイスケに言われるまま、定期を解約してしまった母。

 

その時にも、銀行員さんに「何にお使いになるんですか?」と聞かれたそうですが適当にごまかし。

 

現金を手元にした頃、また偽ケイスケから電話。

 

「今、弁護士と一緒なんや。弁護士に代わるから、話してくれる?」

 

しかし母はここであっさり
「私はお金は下ろした。でも私が弁護士と話すことは何もない。あんたが弁護士と話してたらそんでいい。これはアンタの問題で、私は弁護士と話すことなんか何もない」とのた

まったそう。

 

偽ケイスケは、金は弁護士がすぐ取りにいく、と言って電話を切ったそうなのですが、ここまで空気だった父が、

 

「あいつ、ホンマどこにおるんやろ。電話したろ」と言って電話したら、

 

本物ケイスケが出て、仕事だ、かけてくるなといつも通り怒られ、事態が発覚したそう。

 

ここで巧妙だったのが、
違う電話番号から当然かかってきたけれど、それを
「携帯電話を換え、番号が変わったから、番号をメモしてくれ」と言ってきたこと。

(もしかしてよく注意喚起されていることなんですかね?私にはわかりませんが)

 

携帯番号を変えたといわれたらそのまま信じてしまうので、前の番号にかけて確かめようと思わないですよね。

 

 

犯人逮捕のため、囮捜査に協力も、犯人現れず。

 

ケイスケの指示ですぐに警察に届けた両親。そこでなんと警察に要請され、犯人逮捕のための囮捜査に協力することに

金を取りにいく、といわれた時間帯の前後5時間ほど、地元の刑事さん三人が来て、じーっと待っていたそうです。

 

しかし、犯人、現れず。

 

(ココが、振り込め詐欺ではなかった点ですね。振り込めの方がずっと簡単だったと思うけれど)

 

どうやら、ケイスケの高校の時の名簿が犯人グループの手に渡り、標的にされたのだそうです。刑事さんがケイスケの高校を聞いて、「ああ、やっぱり」と言っていたとか。

 

中には、東京など、見知らぬ土地に呼び出され、金だけ取られて帰らされた、という被害届もあったらしい。

 

多分、新幹線でわざわざ出向いて、わが息子に手渡しするつもりが、なぜか言われるまま赤の他人にお金を手渡し、相手が忽然と消え去った途端に気づく、みたいな感じなのかなあと。

 

刑事さんには、「絶対、知らんところに呼び出されて行ったらあきませんで」と念を押されたそうです。

 

母は下ろしたお金を再び銀行に預けなおしに行ったと言っていました。

 

母が、おかしいおかしいと思いつつも、言われるままに信じてしまったのは、やはりもうろくしたのかなあ、とちょっと思わずにはいられません。

 

というのも、母は次の点でおかしいと気づいていたそうなんです。

 

1.ケイスケの言葉遣い
2.ケイスケが300万で真剣に悩む

 

1.ケイスケの言葉遣い
実はケイスケは、高校まではこの関西のはしくれの田舎育ちですが、その後は北陸やら名古屋やら東京、北海道と転々としたため、言葉遣いが関西イントネーションはゆるく残しつつも、ほぼ標準語しか話さないんです。

なのに相手は「そう思っててん」「そうやねん」など、めっちゃ関西弁だったらしい。
ここで気づかないとアカンでしょ!!

 

筆者の私だって、ここまで関西弁ではないです。

 

ちなみに、オレオレ詐欺に引っかからなかったはずの大阪府民も、犯人グループが関西弁を操り始めた途端に引っかかる人が続出したそうですね。

 

うちの田舎の言葉はレアなので、真似できないと思うし、逆に流暢に話したら、それこそ地元民と特定され、すぐ逮捕されそう。

 

2.ケイスケが300万で真剣に悩む
ケイスケ、実は超高給取り。しかもまだ独身で、そのくせ転勤族で家なども買っていないため、貯金が増える一方の男。
なぜ、あのケイスケが300万ぽっちでオタオタしているのかが謎だったそう。

 

お母さん、そこまで気づいていて、なぜ引っかかった…。

 

うちの父は完璧に耳が遠いので、電話の会話がほぼ成り立たない?レベルですが、母も耳が遠くなり、前回、撃退した時ほど、声の聞き分けなどに自信がなくなっていたようでした。

 

刑事さんには、
「それはお母さんが、弁護士と話をしなくていい、と言うたから相手はひるんだんですよ。少しでもマズイと思ったら、向こうは決して危ない橋は渡りません。そうやってイケそうなところを一軒一軒、丁寧に×つけながら当たっていくんですわ。お母さんはさしずめ、今回は△でしたな
と言われたそうです。

 

母は△だったのが非常に悔しかったようですが。

 

まあ、お金を取られることもなかったし、実害は何もなかったので、ハッピーエンド?なお話でした。

 

 

皆様の、何かお役に立てれば幸いと思って書きました。何卒、お気をつけくださいませ。

というわけで、今日もお読みいただき、ありがとうございました!