外国での老後。日本人が、外国での永住権があっても、最終的には日本に帰る人が多い理由

最近、真剣に老後のことを考える十七夜夢子です。アラフィフ独身で、オーストラリアに十数年住んでいます。そのせいで、このままいくと、日本の年金はすずめの涙ももらえないこと確定状態です。まあ、私のことはおいておいて。

現在の年金生活者の方や、不労所得がある方など、外国に住むという選択も夢物語ではないですよね。

今回は、それでも、日本での老後が快適と思える、日本人の終の棲家について、これまた独断と偏見でお送りいたします。

 

 

 

日本人が、退職後もオーストラリアで住み続けるには不都合な理由

 

非常に取得困難な永住権をなんとか自力取得したものの、結局オーストラリアを後にする現役世代、特に独身者が多いと言われる日本人。その理由は、自分のしたい仕事に就きにくい、配偶者が見つからない、単純にオーストラリア自体が面白くないなど、さまざまあります。しかし、一旦家族を持つと、特に子供さんの教育などがかかわってくると、やはり定住する人は多いです。しかし、それでもやっぱり今度は退職後に日本に骨を埋める、と言って帰る人が少なくないとか。

 

理由は幾つかあります。一つ目はやはり故郷に帰りたい。鮭が生まれた川に戻っていくように、戻りたい。本能のように戻りたい。そんな切実な気持ちになる人も多いようです。

 

二つ目の大きな理由は、「退職後、時間を共有して楽しめる日本人コミュニティがない

オーストラリア、とりわけシドニーのような一応の大都市でも、日本人のコミュニティはほぼないに等しく、退職後の暇つぶしもままならないようです。

 

一方、うちの実家はド田舎にあり、限界集落扱いでもおかしくないですが、両親世代の人口は多く、たくさんのサークルがあって、毎日、ゲートボールだ、水彩画だ、パッチワークだ、陶芸だ、書道だ、ととにかく皆さん、活発に活動されています。本当に羨ましいリタイア生活です。

でも、私がもし一人実家近くに帰っても、たぶん集落自体が消えてしまっているのではと思います。

 

しかし、とにかく今のところ、両親世代は本当に仲間も友人もいて、豊かな生活を送っています。

 

マレーシアなどの移住したいナンバー1の国でも、キャメロンハイランドなどにあるリタイアメント・ビレッジには多くの退職者の方がたがいて、日本の冬の時期など限定にせよ、ずっとにせよ、いわゆる日本人村で生活されていますよね。

 

やはり、仲間、人とのつながり。これが一番なのではないでしょうか。

 

 

豪州に住む他国出身の人達は大きなコミュニティを形成しているので、無問題

 

オーストラリアでは、韓国人にしろ、中国人にしろ、大きなコミュニティを作れるぐらいに人口がいるので、リタイアした人達で行く、ちょっとしたバスツアーなんかも、韓国人バス、中国人バス、と専用の大型バスが出るそう。

しかし日本人は超マイノリティなので、その韓国人用バスに日本人一人、とか、夫婦一組、といった感じでいつもお邪魔状態になるそうです。

 

息子や娘が永住権を取って、よびよせビザで永住している各国の親世代だと、英語が話せない人もいるし、そもそも、たった一人か一組の日本人なんて、いないがごとし。

みんな、楽しく母国語でおしゃべり。 だけど日本人だけ取り残されて、楽しめないバスツアーとなってしまうよう。

 

そんなわけで、なのかどうなのか、特に日本人男性は、離婚してでも(しなくていいけど)一人でもいいから、家族を置いてでも、日本に永久帰国したがるとか。

言語の問題も老化とともにやってくる。人口割合の大きい国出身の人達はそこも無問題

退職世代になっても、しばらくは英語は話せるとは思うけど、そのうち母国語しか話せないほど老化するときが来ます。日本語だって、「あの、あれ、なんだっけ、あれあれ」なんて中高年でも普通にあるじゃないですか。

めちゃめちゃ面倒くさいですよ。年取っても、まだ英語を話さないといけないというのは。

 

ラッキーなことに、人口が多くなればなるほど、ほとんどその国出身者で占める老人ホームやデイケアセンターなどもできてきます。

それほどでなくても、介護士がその国出身者だったりして、母国を離れているにもかかわらず、母国同然の待遇を受けられるというのは大きいです。

が、しかし。

 

肝心要の日本人。

・・・。

 

私がホームに入る前に、日本人専門のホームを建設してくれるといいのですが…。

 

ま、望み薄でしょう。

 

 

日本人がオーストラリアで大きなコミュニティを形成しにくい2つの理由

 

しかし、なぜ日本人はオーストラリアでコミュニティを形成しないのか?

 

思いつくのは大体以下な感じです。

 

 

オーストラリアで日本人がコミュニティを作りにくい理由

1. 日本が結局、いい国だから、わざわざハードルの高い永住権取得などハナから挑戦しない。
2.ビザ取得が困難なせいで、そもそも日本人永住者は少なく、その割合も偏っている。日本人永住者のほとんどは国際結婚した女性達で、ローカル化するから。

 

国際結婚した女性達は、どちらかというと横のつながりより、自分の家族に一生懸命。イコール、見事にオーストラリア家族の中に埋没し、ローカルに溶け込みます。

もともと、あまり親を呼び寄せるという感覚もないので、日本人は結構住んでいるにもかかわらず、コミュニティはないと言っても過言ではないと思います。

日本人にとってオーストラリアなどの欧米国は、結局住みにくいのかも

それでは、日本人はコミュニティを作りにくい人種なのかというと、そんなことは全くないと思います。アジア諸国には日本企業がガンガン進出していますし、ブイブイいわせているし。

そしてローカルに溶け込むというより、在住日本人同士で固まるのは、むしろ普通

やっぱり白人の国は、住みにくいんだと思います。(二度言った)

 

オーストラリアで、日本の色んな企業、ドーナツとかクレープとかシュークリームとか、「これ、絶対イケる!」という商品が結局うまくいかずに、撤退を余儀なくされるのを繰り返しているのも、やっぱりアジアとは違うというか、感覚の違いを物語っている思われます。

 

 

結局、日本はいい国だから、みな、帰国したがる

 

知り合いの某国人女性が、どれだけオーストラリアでやっていくのが大変でも、母国には帰る気はないと決意表明していました。もともと彼女は、姉二人が既に家族を形成していて、自分はアラフィフ独身だけれど、特に寂しくもないとか。

彼女は、「うちの国だと、スタバのコーヒーが、8豪ドルぐらいするんだよ。でも、時給も8豪ドルぐらい。洋服も、オーストラリアのセールの時に買ったほうが安くて質がいいよ」

と言うので驚いてしまいました。

オーストラリアで売ってる服は、ほぼ全部、メイド・イン・チャイナで、それになぜか、日本で買うものより、質は落ちます。

同じぐらいの質のものだったら、日本だと半額か、三分の一ぐらいの金額です。

 

そんななのに、オーストラリアの服の方が、母国で買うより安いですと?????

オーストラリアは物価が高いのでその分、給料も高い。でも、物価が高いのに給料が安い国があるなんて、と驚愕でした。私が世間知らずでした。

 

「うちの国だったら、女性はもっと差別されるよ。結局、日本はいい国だから、みんな帰りたがるんだと思う」

そういう、彼女の言葉に、深く頷いてしまいました。

 

結論。

 

陳腐に聞こえるかもしれないのですが、日本はやっぱり、いい国なんですよね。

それに、日本人にとって日本語が通じる。細やかな心づかいをしてもらえる。

 

鮭が故郷に帰りたがるような、望郷ももちろんあるけれど、

 

やはり、仲間、人との繋がり。そして、愛する日本だから。

 

理由はそんな、シンプルなことのようです。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。