シェアハウスは人間関係の縮図。またまた追い出された私が学んだ日本人の掟とは(3)

オーストラリア在住15年、永住権保持者の筆者、アラフィフの夢子です。

日本に一年ちょっと帰っていたのですが、ショックなことに日本で体調が悪くなり、オーストラリアに戻って職探しと部屋探しに奔走、なんとかバイトを始めたはいいものの、五ヶ月住んだ家は奇妙奇天烈なルール満載のシェアハウス。そこも追い出されることが決定。今回は、こんなルールありか?というそのシェアハウス独自のルールと、私が日本人との同居に疲れた理由についてです。

 

 

奇天烈シェアハウスの奇天烈すぎるシェアハウスルールとは。

 

オーストラリアのシェアハウスはいろんなものがあります。オージーの大人の男性が家を買い、空いている部屋を独身の社会人に貸す、というような大人ばかりが住む落ち着いたところもありますし、中国人オーナーなどがよくやっているような、5寝室以上の家を借りたり買ったりし、そこに留学生やワーキングホリデーメーカーを住まわせて家賃収入だけで暮らす、というようなシェアハウスビジネスに手を染めている人もいます。

 

そんな中、この奇天烈シェアハウスは、一見、良心的な金額設定のいい場所に思えたんですよね。既に一人日本人が住んでいたので、その人の言うことを鵜呑みにしたというのもあります。

 

また、入居の際、

「色々、家を守るためとか、オーナーのこだわりのルールがあるんですけど、まあ、彼も週末しかいないので、適当に守っていればいいと思います」

という言葉を信じて、入居した私が馬鹿でした。

 

ドアが壊れていることも内緒にして内覧を敢行したのも確信犯だったんだな、と思えますが、まあ、変なルールが山ほどです。

 

普通、掃除当番とか、ゴミだし当番とかはある家もあります。

でもこれは明らかにやりすぎ。

 

 

奇天烈シェアハウスの奇天烈ルール
1. 部屋を出て行くときにはドアは全開。(もちろん、中は丸見えです)
2. 部屋を出て行くときは窓も冬でも開けること。
3. トイレは小の時は何回分か溜まってから流せ。(!)
4. 電気ケトルで湯を沸かす時は口を布巾で覆って蒸気が天井へ上らないようにせよ。
5. 炊飯器で米を炊く時は丸いボウルで蓋ごと覆い、蒸気口を塞ぎ、蒸気を上らせないようにすること。
6. 食器を洗った後はシンクの水滴を綺麗にスポンジでふき取ること。(その後の手はどこで洗う??)
7. シャワー後は、バスタブの水滴をスポンジで綺麗にふき取ること。
8. 基本、冬はヒーターは使ってはならない。
9. やりたい人は鳥、犬、魚の餌をやること。

 

まあ、上記のルールの大半が、古い家を湿気から守るため、カビを生えさせないため、という名目からきてるんですけれど、全て、非常に人間にとって不便のみならず、不衛生を強いる内容になっているな、と今さら冷静になって思います。

 

順番に説明しますと、

 

1.部屋を出て行くときにはドアは全開。(もちろん、中は丸見えです)

 

これはホームステイでよく言われる、いる時はドアを閉め、いない時はドアを開けておくルールに似てはいますが、ドアを数センチ開けておけばいいのと、全開を強要されているのは全く違いますよね。

 

2.部屋を出て行くときは窓も冬でも開けること。

 

これは、そうしないとカビが生えるからだとか。除湿グッズか、除湿機買ってくれよ。

 

 

3.トイレは小の時は何回分か溜まってから流せ。(!)

 

半裸族オーナー

「英語では、トイレの時、小をナンバーワン、大をナンバーツーと言うんだけどね」

と股間を押さえつつ説明。

 

はあ。

 

「小の時は毎度流すのはやめてくれ。この家は古いから、他の家の五倍の水は流れるんだよ」

 

ハア?噓つけよ。

 

「二、三回は溜めて、毎回は洗剤を流してくれ。それで十分、殺菌になるから」

はあああ?

 

私が一番、初め相手にせず、(というか、当初誰もそんな不潔なことはしていなかった)本気にしていなかったのがこれです。

 

 

しかし水代の請求書について言及された途端、洗脳された?新しいシェアメイトほか、皆がやり始めてしまった。

 

ありえない不衛生さです。

 

半裸族オーナーにも「おまえ、やれよ」と何回か言われ、超気持ち悪いながらもやらされています。

 

 

4. 電気ケトルで湯を沸かす時は口を布巾で覆って蒸気が天井へ上らないようにせよ。

 

そのせいか、電気ケトルは壊れ、新しいものが登場しました。その寿命もどれぐらいもつことか、不明。

 

 

5. 炊飯器で米を炊く時は丸いボウルで蓋ごと覆い、蒸気口を塞ぎ、蒸気を上らせないようにすること。

 

お陰で、蒸気がボウルの中にたまり、水滴となって床に零れ落ちてしまうので、米を炊くごとに必ず掃除が必要。

 

 

6. 食器を洗った後はシンクの水滴を綺麗にスポンジでふき取ること。

 

そうなんです、その後の手はどこで洗う??

汚いやん。

 

しょうがなく、私は普段、ウエットティッシュ系は使わないのですが、買って手を拭いていたら手ががさがさに。さすが、極度乾燥のシドニーの冬。

 

 

7. シャワー後は、バスタブの水滴をスポンジで綺麗にふき取ること。

 

これがものすごく面倒くさいです。

 

しかし、日本人は皆、唯々諾々と従っています。

 

そんなことお構いなしに、唯一外人のシェアメイトが、自分の妹を連れてきて、なぜか一緒にシャワーを(!)浴びるため、シャワー室が壁ごとびしょぬれになって水滴をふき取るどころの騒ぎではなくなるのですが、彼女達はなぜか一切、おとがめなしという不思議な状態。

 

4から7までは全て湿気をなくすためのものですね。

何度も言うけどそんなに家が大切なら、除湿剤を買うか、除湿機を買えよ。

 

 

8. 基本、冬はヒーターは使ってはならない。

 

皆、冬なのに湯たんぽやカイロだけで乗りきっているようでした。電気代が一定量を超えたら請求するからな、と言われているせいか、皆、必死で寒さに耐える。日本ほどの寒さはなくても、7度ぐらいまでは下がるシドニーの冬です。

 

凍えます。

 

 

9. やりたい人は鳥、犬、魚の餌をやること。

 

やりたい人はというより、強制ですけどもね。

しかし本来、動物達への餌やりなど動植物の世話を、間借り人であるテナントに強要はできないはずなのです。

動植物の世話をさせるには、家賃をタダにするなどしてペットシッターを住まわせるのが一般的なんですね。あるいは、その分のお金を払うとかね。

 

 

まあ、通常はこんな変なルールのあるシェアハウスなんかないので、安心していただきたいところなんですけども。

 

 

奇天烈でも珍妙でも、守り続ける、ルール絶対主義な日本人の掟。また、守らない人間に容赦ない。

 

その他、

 

料理をしていると、「もっと火を小さくしろ」とか、

 

こまごまと本当~にうるさい。

 

他にも、「誰か一人の人間が他のシェアメイトのために料理をすれば、効率がよいからそうしろ」などと寝言を何度も言うので切れたこともあります。

 

はっきり言って、ほぼ全て、蒸気や湿気のことを除けば、「衛生さや健康状態よりも、金」を気にしている、セコイ大家なわけです。

そのために私達に事細かに節約するように指示をしている、そういうわけで。

 

一人の人間が他のシェアメイトの料理をしてやれ、というのも、皆にばらばらに料理をしてもらいたくないから。ガス代がかかるからなんですよね。

 

自分も部屋を貸している友人いわく、

 

「大家として、確かに『電気、水、ガスは節約して使ってくださいね』と言うことはできるにしても、そこまで事細かなこと、言えないよ。料理の時、必ず火を小さくして使えとか、そんなことどの面下げて言えるの」と呆れ顔でした。

 

まあ、60代夫婦が(オバサンのほうはまだ50代かもだが)何を言ってもはいはいと従う日本人留学生だと思って、押せ押せで命令してきているということなんでしょう。

 

 

後ろ指差されたくなく、褒められたい日本人。

 

私は永住権保持者なのですが、他のシェアメイトはワーホリや学生ビザの子達です。ワーホリは簡単に取れるビザですし、一年間、遊んでいてもいいし仕事もできる、美味しいステータスのビザ。一方、学生ビザは学校に行って宿題や勉強をこなし、傍ら、仕事もしないといけないという、かなり厳しいものになります。

 

もともと、私は日本人の友人が欲しいなあと思っていて、長く住んでいる日本人なら、学生ビザの子とでも友人になれるものと期待していましたが、それは見事に裏切られ。

 

 

日本人は、「後ろ指さされたくない」心理がものすごく強いと思います。

また、「逆に相手の不完全さを指摘して優位に立ちたい」という心理もあるんだろう、と思います。

また、「褒められたい」という承認欲求もものすごく強い。

 

そんなわけで、おかしいな、と思えるような変なルールにでも、「ルールは守らなければならない」と強烈に頭にインプットされているために、そのルール自体を疑うことなく、率先して守ってしまう。きっと守ることで自分の身も守っているということなんでしょうか。

 

 

永住権保持者がされる逆差別?と日本人永住者がワーホリや学生に冷たい理由

 

永住権保持者は、オーストラリアに住むオーストラリア人と同じです。あるいは、日本に住む日本人と同じ。ふつうは大人なので社会人をしています。オーストラリアも日本と制度は違うけど、国民皆保険制度なので、健康保険もあるし、失業保険ももらえます。

 

それで、永住権保持者はやっぱり、のんびりしているというか、ハードな毎日を送る学生さん達に対して「何で学校行って働いてなんて大変なことしているの?」と首を傾げてしまうところがあると思います。まあ、ワーホリという美味しいビザは一生に一度しか取れないですし、それでもオーストラリアにいたい場合は、学生ビザを取るしかないから、というのが本当のところだと思うのですがね。

 

結局、ビザが違うとものの見方も全く違ってしまうし、ライフスタイルも違ってくるために、お互いわかりあえない、という事象が発生するのだな。

 

私は、永住権保持者の日本人女性が性格が悪いだの、学生やワーホリに冷たくて意地悪だのということも記事にしてきたのですが、

 

そりゃそうよな。

 

と、逆に思ってしまいましたよ。

 

だって、学生やワーホリって本当に何も知らないで日本の常識をオーストラリアの常識に当てはめようとしたり、浅知恵でめちゃめちゃしたり、する人がいるんですもん。

 

それに、数年いたとしても、日本に帰ってしまったらそれでオシマイ。

 

結局、社会人ではない時点で、どれだけ年齢がいってても、その国にとってはお客さん。

また、こちらをオバサンだと思って、ハナから馬鹿にしてる人達もいると思います。今って若い人が希少で、若さ礼賛がすさまじいですからね。

 

そら、永住者の目が厳しくなるはずですわ。

 

下手すると、こちらが差別の対象になっちゃうんですからね。

 

居丈高にしてないと、舐められる、という心構えの永住者も多いと思います。私のように何回か甘い顔をしていたら痛い目を見て、結局、情けは禁物、という結論に辿りつくのかも。

 

海外にいると、にこにこしていると舐められるということもありますしね。

 

というわけで、なんかうまくまとめられなかったのが残念なのですが

要は、年齢がいってる人であっても、年齢に応じた成熟度というのはなくて、ビザの種類によって結局は人って区分けされてしまうようなもんなんだな、と思ったのでした。

 

人間は結局、似たような立場の人間同士しか共感できないのかも。

 

というわけで、こまごまと書いてしまいました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!